トヨタプリウス歴代モデルを比較!進化のポイントや燃費性能は?

トヨタプリウス歴代モデルを比較!進化のポイントや燃費性能は?

歴代プリウス

トヨタを代表するハイブリッド車として人気のプリウス。

プリウスはモデルチェンジするたびに大きく進化しており、どのモデルでも魅力があり性能が高いことから、新車はもちろん中古車でも高い人気を誇っています。

では、それぞれのモデルでどのような進化を遂げたのでしょうか。

今回は歴代プリウスの特徴と進化のポイントを比較することでプリウスの魅力に迫ります。

また、プリウスの中古車購入をご検討中の方に、モデル別の歴代のプリウスの特徴をご紹介します。

 

目次

1.初代プリウスの特徴

1-1. 斬新なシルエットとデザイン

1-2. トヨタハイブリッドシステムを採用

1-3. 同クラス車の約2倍の低燃費を実現

2.2代目プリウスの特徴

2-1. 新セダンスタイル「トライアングルモノフォルム」

2-2. 安全で快適な機能・装備を搭載

2-3. エレクトロシフトマチックで新感覚の操作性を実現

2-4. エンジンとモーターの改良で走行性能が向上

3.3代目プリウスの特徴

3-1. 「エアマネジメント」採用のデザイン

3-2. リダクション機構付きのTHS Ⅱを搭載

3-3. トヨタ初の電動式冷却・排熱システムを採用

4.4代目プリウスの特徴

4-1. 乗り心地にこだわり快適なドライブを実現

4-2. 安心と安全をもたらすクルマへ進化

4-3. 世界No.1の低燃費を実現

5.新型プリウスの特徴

5-1. 先進的なデザインを実現する第2世代TNGAプラットフォーム

5-2. 2.0Lハイブリッドシステムを採用

5-3. 新たなグレード設定により便利で安心なクルマへ

6.まとめ

 

1.初代プリウスの特徴

トヨタ_プリウス_初代モデル

1995年、プリウスは第31回東京モーターショーに次世代セダンとして参考出品され、1997年10月に「世界初の量産ハイブリッドカー」として誕生しました。

初代プリウスは1997年から2003年までに発売されたモデルです。

「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーで親しまれた初代プリウスは、今よりもずんぐりとしたシルエットでコンパクトなボディをしていました。

高い燃費性能と環境性能で話題になった初代プリウスですが、発売開始から20年近く経っているため、現在は中古車であっても市場に出回ることは多くありません。

 

1-1. 斬新なシルエットとデザイン

「新しい立体感の創造」をテーマに、次世代を感じるモノフォルムシルエットがベースのデザインが完成しました。

初代プリウスは、短めのシルエットと丸みを感じるフォルムで独自性を感じます。

また、初代プリウスでは燃費向上のためにコンピュータ解析をしてボディの形状を決定しました。

空気の流れをスムーズにするボディ形状と、高い強度かつ軽量な素材の採用は、これまでにない低燃費の実現に繋がっています。

 

1-2. トヨタハイブリッドシステムを採用

初代プリウスは、トヨタハイブリッドシステム(THS)とよばれる低燃費と排出ガス軽減を実現した新駆動システムを採用したことで、燃費性能を画期的に高めました。

システム制御による高効率運転のほか、市街地の走行では加減速が多いことを考慮し、回生ブレーキとエンジン停止システムを効率よく活用。

また、加速時にはモーターによる駆動力のアシストを最大限に活用することで、低燃費を実現しながら、ガソリン車並みの加速性能を実現しました。

 

1-3. 同クラス車の約2倍の低燃費を実現

初代プリウスの燃費は、28.0km/L(10・15モード)で、これは当時のガソリン車に比べ約2倍の燃費性能でした。

また、CO2排出量を約1/2にし、排出ガスを一段とクリーンにしました。

燃費が向上したのは独特のフォルムやトヨタハイブリッドシステムのおかげだけではありません。

新開発の1.5Lハイブリッド専用エンジンのほか、高性能と低燃費の両立を図るVVT-i(連続可変バルブタイミング機構)の採用もその理由です。

ハイブリッド専用エンジンとVVT-iの採用により、ハイブリッドシステムの特徴を生かしながら熱効率を追求し、画期的な低燃費を実現させました。

 

2.2代目プリウスの特徴

トヨタ_プリウス_2代目モデル

プリウス初のフルモデルチェンジは2003年で、2代目プリウスは2003年から2009年にかけて発売されました。

ハイブリッド車を広く世界に普及・浸透させるため、これまで以上の環境性能に加えて所有する喜びや運転する楽しさにもこだわって作られました。

初代のセミノッチバック4ドアセダンから、5ドアハッチバックへボディスタイルを変更しました。

新セダンスタイルは「トライアングルモノフォルム(トライアングルシルエット)」。

空力性能と室内空間の両立を実現させたこのスタイルは、今後のモデルチェンジにも大きな影響を与えます。

 

2-1. 新セダンスタイル「トライアングルモノフォルム」

プリウス_トライアングルモノフォルム

2代目プリウスで採用されたスタイルは、トライアングルモノフォルムと名付けられました。

このスタイルは、キャビンを中心に三角形をモチーフとするエクステリアデザインです。

この形状にすることにより、空力性能を高めながら、ゆとりをもった室内空間の両立を実現しました。

走る楽しさが期待できるデザインでありながら、さわやかで飽きの来ないクリーンなデザインです。

リアはお尻がストンと落ちたような形になり、より今のプリウスに形状が近づいてきたように感じられます。

 

2-2. 安全で快適な機能・装備を搭載

プリウス_パーキングアシスト

2代目プリウスでは、機能面で快適性と安全性が追及され、乗る人にとって便利な車に進化しました。

駐車時のハンドル操作を自動化できるアシストシステムのインテリジェントパーキングアシストも採用されました。

システムがステアリングを自動操舵することで安全な駐車をアシストし、駐車時の事故の防止をサポートしてくれます。

周囲の安全確認と速度調整さえすれば、駐車が苦手な方でも安心して駐車できます。

さらに、キーを取り出すことなくドアの施錠・解錠ができる「スマートエントリー&スタート」や、キーを回さずスイッチを押すだけでスタートできる「プッシュボタンスタート」など、今では当たり前となった機能もこの頃より登場します。

 

2-3. エレクトロシフトマチックで新感覚の操作性を実現

プリウス_エレクトロシフトマチック

エレクトロシフトマチックとは、シフトポジションを電気的に切り替えるシステムです。

指先でレバーを軽く動かすだけで簡単に操作できるようになりました。

簡単に操作できることに加え、先進的なインテリアの一つとしても注目されました。

これをきっかけに、トヨタ以外のメーカーでも同様のシフトの導入が進んでいきます。

 

2-4. エンジンとモーターの改良で走行性能が向上

2代目プリウスでは、先代のトヨタハイブリッドシステムを発展させた「THS Ⅱ」を採用。

エンジンパワーとモーターパワーの相乗効果を革新させ、世界最高レベルの環境性能と力強い走りを実現しました。

THS Ⅱはエコとパワーを同時に進化させることをねらいとし、動力系・電源系・制御系の性能を向上させました。

さらに、THS Ⅱをはじめとして空力ボディ・インバーターオートエアコンなど多くの技術の採用や部品を軽量化することにより、世界最高レベルの低燃費35.5km/L(10・15モード)となりました。

この頃には、ほかの国内メーカーでもハイブリッドカーが発売されていましたが、燃費が35.5km/L以上のものはプリウスだけでした。

 

3.3代目プリウスの特徴

プリウス_3代目モデル

2009年5月から2015年にかけて発売された3代目プリウス。

2代目から採用しているトライアングルシルエットのデザインを引き継ぎ、ボディサイズは少し大きくなりました。

ボディデザインはエアマネジメントを採用、THS Ⅱはシステムを一新して進化。

3代目プリウスではトヨタ初の電動式冷却・排熱システムを採用しています。

高い燃費性能とクリーンなイメージのデザインで、中古車市場では今でも根強い人気を誇るモデルです。

 

3-1. 「エアマネジメント」採用の機能的なデザイン

3代目プリウスでは2代目のトライアングルシルエットを進化させ、ボディデザインには先進的なスタイリングと優れた居住性を実現する「エアマネジメント」を採用。

エアマネジメントでは、ルーフピークの位置やバンパーサイドなど、デザインの細部にまで風の流れを徹底追及することで世界トップレベルの燃費に繋がっています。

また、3代目プリウスでは、プラットフォームの最適化やハイブリッドバッテリーを小型化・配置を工夫することで、室内のゆとりを確保し、より居心地の良い室内を実現。

燃費性能に加えて、機能性も高まりました。

 

3-2. リダクション機構付きのTHS Ⅱを搭載

3代目プリウスではリダクション機構付きのTHS Ⅱが誕生します。

これまでにユーザーから寄せられた意見をもとに、3代目プリウスでは高速走行時や冷暖房使用時の燃費向上を目標に掲げました。

これまでの主なハイブリッドは、エンジンを主な力として走り、モーターは必要に応じてアシストするシステムでした。

しかしこれではモーター出力が小さく、エネルギーをほとんど回収できない課題がありました。

そこで、3代目プリウスではトヨタ独自のハイブリッド「ストロングハイブリッド」を採用。

モーターとエンジンを最高の効率で組み合わせて走るシステムにより、エネルギーを効率的に回収します。

車両全体でエネルギー効率を上げることで、当時の世界トップである38.0km/L(10・15モード)と2.4L車並みの動力性能の両立を実現しました。

 

3-3. トヨタ初の電動式冷却水ポンプ・排熱システムを採用

3代目プリウスでは電動式冷却水ポンプ、排気熱再循環式ヒーターシステムを採用。

電動ウォーターポンプはエンジン冷却水を必要なときに必要なだけ循環させるため、無駄な力を使いません。

排気ガスの再循環システムにはクールEGRシステムを採用。

排気ガスを高効率EGRクーラーで冷却し、吸気経路に再循環させることでエンジンの燃焼効率を向上させました。

 

4.4代目プリウスの特徴

プリウス_4代目モデル

4代目プリウスは2015年のフルモデルチェンジより発売されたモデルです。

ボディデザインはトライアングルシルエットを継承しつつ、重心を下げることによりアグレッシブな印象になりました。

まったく新しいボディカラーも登場することで、毎日のドライブがもっと楽しくなる気持ち良さを追求しました。

ハイブリッドシステムをコンパクト化することで室内空間を大きく、走行時の静粛性を高めることにより快適なドライブ空間を作り上げています。

 

4-1. 乗り心地にこだわり快適なドライブを実現

シートの素材・厚みにこだわったほか、直感的な操作・視線移動を少なくすることで快適なドライブ性能を実現。

座面の部位によってクッションパッドの素材や厚みを調整し、圧力を分散させることでロングドライブでも疲れないシートづくりを行いました。

エアコンの操作や、ステアリングスイッチをはじめ、内装は直感的なインターフェースを追求しました。

さらに、走行時の静粛性を高めることにより、エンジンの音が室内に聞こえにくくなりました。

低振動・低騒音化のために高性能な遮音・吸音材を使用し、エンジンルームと運転席の間には穴の開いた遮音材を新採用することで、エンジン音の主成分となる周波数の音を打ち消します。

 

4-2. 安心と安全をもたらすクルマへ進化

4代目プリウスでは、予防安全と衝突安全性能を向上させるため、Toyota Safety Sense P(※1)を採用しました。

予防安全性能を高めるとともに、最新の衝突安全性能が加わりました。

また、4代目プリウスでは、停電などの非常時に活用できるアクセサリーコンセントを搭載。

家庭用と同じコンセントを車内2カ所に設置することで、停電などの非常時にも活用できる非常時給電システムを新設しています。

Toyota Safety Senseや非常時給電システムは今ではほとんどのハイブリッドカーに搭載され、新たなクルマの在り方を普及させました。

 

4-3. 世界No.1の低燃費を実現

TNGA(Toyota New Global Architecture)というクルマづくりの構造改革を行うことで、クルマの基本性能が向上。

ハイブリッドシステムは小型・軽量・低損失化され、燃費向上とスペースの有効活用を実現しました。

また、燃焼効率を大きく進化させることで、ガソリンエンジン世界トップレベルの最大熱効率40%を実現。

これらにより、当時の世界No.1の40.8km/L(JC08モード)(※2)という低燃費を実現しました。

TNGAは2022年1月に発売されたノア・ヴォクシーをはじめ、トヨタのクルマづくりの基本として、さまざまな車に継承されます。

 

(※1)Aプレミアムシリーズ、Aシリーズに標準装備。Sシリーズ、Eにメーカーオプション。

(※2)Eの場合。その他の2WDグレードは37.2km/L、E-Fourグレードは34.0km/L。

 

 

5.新型プリウスの特徴

新型プリウス

2023年1月にフルモデルチェンジした5代目となる新型プリウス。

世界初の量産ハイブリッドカーとして生まれたプリウスが、さらに愛着の湧くクルマへと生まれ変わるために「Hybrid Reborn」というテーマが掲げられました。

ボディサイズに大きな違いはありませんが、全幅が長く全高が低くなっていてワイドで低重心なボディが特徴です。

見る人の心を揺さぶるようなエモーショナルなデザインと高い走行性能を追及したモデルで、利便性、安全性なども見直されました。

 

5-1. 先進的なデザインを実現する第2世代TNGAプラットフォーム

国内初(※3)の第2世代TNGAプラットフォームを採用し、プリウスならではの「モノフォルムアイコン」を引継ぎながらも、さらなる低重心化と19インチの大径タイヤの採用を可能にしました。

大径タイヤとフェンダーモールの黒い加飾により、足回りがダイナミックに見え、これまでの実用的なデザインからスポーティさが加わっています。

フロント・サイド・リヤの全てでデザインが大きく変わっており、特にルーフの頂点が後ろになることで、流れるようにしなやかなシルエットを演出しています。

また、圧迫感のない広々とした室内は、乗るほどに愛着が湧くようなインテリアを備えています。

 

(※3)2023年1月現在。

 

5-2. 2.0Lハイブリッドシステムを採用

新型プリウスのGグレード、Zグレードには新世代の2.0Lハイブリッドシステムが搭載されています。

システム最高出力は2WDで144kW(196PS)(※4)を達成しています。

日常で使う低中速度での走りやすさを追求し、レスポンスの良さから思い通りの操縦と加速感を実現しました。

燃費性能は、1.8Lハイブリッドシステム搭載グレードで32.6km/L(WLTCモード、2WD)です。

5代目プリウスでは、燃費性能に特化するのではなく、優れた燃費性能と走行性能を両立するバランスの良いクルマへと変化しています。

 

(※4)社内測定に基づく測定値

 

5-3. 新たなグレード設定により便利で安心なクルマへ

新型となる5代目プリウスでは、上級グレードの「G」「Z」のほかに、サブスクリプションで利用するKINTO専用の「U」、ビジネスシーンに推奨される「X」など、利用シーンや利用目的に合わせてグレードが設定されました。

これまで常に時代を先駆けてきたプリウスですが、新しいグレード設定を展開することで、さらに幅広い世代の方が乗りやすいハイブリッドカーへと進化しています。

 

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6.まとめ

歴代プリウスの特徴をご紹介しました。

プリウスは1997年に発売してからこれまで、ハイブリッドカーの先駆けとして多くの人を魅了してきました。

また、低燃費など環境への配慮はもちろん、居心地の良い空間や走る楽しさ、安全性などあらゆる面での最先端をいく車とも言えるでしょう。

性能だけを見れば最新のプリウスが一番よいと考えるかもしれませんが、常に先進的な機能を搭載してきたプリウスは、旧モデルでも根強い人気を誇っています。

プリウスは燃費性能の良さと機能性の高さが特徴のため、お手頃な価格で手に入れたいとお考えの方には、中古車の購入もおすすめです。

 

埼玉県で、プリウスの購入をお考えの方は、ぜひお近くのマイネッツのお店へご来店ください。

また「ネッツトヨタ東埼玉」ではプリウスの中古車をはじめ、さまざまな中古車をご用意しています。

 

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※この記事内容は2023年1月23日現在の内容です。